けにも はれにも

FP工法で狭小平屋を建てます

天井を低くすることについて

低い天井にあこがれがあって、

これは完全に伊礼智さんの影響だ。

 

伊礼智の住宅設計 (エクスナレッジムック)

 

伊礼さんの設計では、吹き抜けが多い。

吹き抜け以外の部分をあえて天井低く、落ち着きのある空間にすることで

吹き抜けとの天井高さの差が効く

 

吹き抜けをそこまで熱望していたわけでもないのだけれど

スキップフロアのような空間が好きだったので

自然と吹き抜けを作ることになった。

 

また、天井が低いとハイドアを選ばなくてもハイドアにできる。

神谷のハイドアを見たら、一発でハイドアを選びたくなるだろう。

魅力的だけど、価格が合わないということもあると思う。

https://www.kamiya-yokohama.co.jp/about_fhd/

でも、天井が低ければ、少なくとも天井までの扉にすることはできる。

既製品の扉の高さの上限くらいで、生活するのには十分な高さが得られる。

 

天井が高いほうがいい、という価値観が一定の年代にあるらしい。

開放感とか、広さの演出にはいいかもしれないけれど

私は生活の場では、開放感よりはこもり感のほうが心地よい。

引き違い窓はもう嫌

なにが嫌って、サッシの汚れだ。

どう考えてもどうやっても掃除の効率が悪すぎる上に

汚れやすいときた。

 

さらには、窓の種類として機密性は低い。

スライドするための隙間があるからだ。

となると、サッシとしては汚れにくいすべり出し窓がいい

 

なんとなく窓といえば引き違い窓というイメージがあるけれど

身近になかっただけで、いろいろある。

www.ykkap.co.jp

 

風を取り入れるのにも、すべり出し窓のほうが

風を受けやすそう、というのもある。

 

見た目も、モノによってはFIXに見えるので、

防犯にも期待できる。

 

窓を開けて、布団を干したりしようとするなら

引き違い窓がいいかもしれないけれど、

外壁や窓枠の汚れがつきそうで、私は抵抗感がある。

 

ということで、計画では引き違い窓をなくすことに成功した。

これでサッシ掃除から卒業だ。

プライベートスペースを分ける

人を招くのが好きだ。

でも、生活感を見られるのは避けたい。

 

そういう人も多いと思う。

例えば洗面所の基礎化粧品や歯ブラシ

横に置かれた洗濯機

あちこちに置かれたごみ箱

 

こういう、生活がにじみ出るところは

なるべく隠していきたいし、切り分けていきたい。

 

間取りを考えるうえで、玄関から左右に

パブリックスペースとプライベートスペースを分けた。

パブリックスペースは、リビングとキッチン

プライベートスペースは2段階に分けて、

人が立ち入ることもあるトイレと洗面、

家人だけが立ち入る風呂、脱衣室兼洗濯室、寝室。

 

立ち入られたくない場所は、扉も隠し扉のようにすることで

トイレもすぐわかるようにできる。

切り分けることで、身支度動線もコンパクトになる。

 

オープン/クローズで間取りの配置を考えることについては

この本が詳しかった。間取りを決定してしまった後に読んだのが惜しい。

住宅デザインの実際: 進化する間取り/外断熱住宅

 

 

造作家具には耐震ロックを

キッチンの収納棚を、奥行きの浅いものにしたくて

ショールームで探してみたけれど、見つからなかった。

 

想定している奥行きは約30cm

お皿の大きなものでも、余裕で入る。

キッチン収納として売られている棚は、奥行きがありすぎて

お皿を前後2列で納めていたりして

取り出すのに苦労しそうだなと思ったのがきっかけ。

 

見つからないならば仕方ない。

造作で頼むことにした。

 

造作といっても、既製品の組み合わせ。

ウッドワンで売っている化粧板や棚を選んだ。

引き戸にしたかったけれど、なかったので

妥協して開き戸。

吊戸棚も開き戸になった。

 

引き戸にしたかったのは、地震のときの飛び出しを懸念してのこと。

じゃあ開き戸にも耐震ロックをつければいいじゃない、と

探してみたら、けっこういろいろ出ている。こういうやつのことだ。

1つ1000円もしないので、付けたほうがいい。

防災グッズ 扉開き防止器具 耐震ロック 震護くん プレート付き SF-PFP

既製品だったら標準でついていることも多いけれど、

造作になると、忘れがち。

 

もしものことがあったら、を忘れずに設計していきたい。

 

 

吊り扉にしたい

いくつかの賃貸に住んで感じたのが

引き戸のレールがない快適さ。

 

クローゼットにしても、間仕切り扉にしても、

レールがないというだけでモノを移動する手間も、

掃除の手間も大幅に違う。

 

築年数が浅い物件なら、当然レールなしと思っていたけれど

意外にも新築で入った賃貸でレールありだった。

溝に入り込んで行く汚れは、毎日拭いても取り切れない。

 

ソフトクロージングのついた吊り扉であることは

チェック項目に入れておきたい。

土地の契約手続き

住宅ローンの仮審査が無事通り、土地の契約手続きに入った。

 

kenimo-harenimo.hatenablog.com

 

お世話になっている不動産屋に、売主、買主が揃い、

不動産屋から説明を受け、ひたすら署名、捺印をする。

人生で一番ハンコを押したときかもしれない。

 

このとき、売主さんに手付金として価格の10%を現金で支払う。

事前振り込みも、事後も許されない。

その場での現金直接渡し一択である。

 

このご時世に本気かよ、と思った。

だって、土地の価格の10%って、かなりの金額だ。

 

現金の準備は、かなり神経をすり減らした。

入用と分かってからの1か月弱、日用品を買うのにも

憂鬱になるくらい、金欠病になっていた。

 

家を買うために財形貯蓄をしていたけれど、

土地の売買のタイミングでは、「住宅」の取得ではないので

財形を解約することができなかった。

ある程度まとまった金額は、1か月定期などに入れていたので

解約日にやきもきしながら、なんとか現金で準備することができた。

こういうときに借金ができる親族がいると、いろいろ安心なんだろうな。

 

ちなみに、現金直接渡しが原則なのには理由があって

きちんと説明を受けて、売主買主両者が売買契約をすることに同意した場で

本人確認をした上で、両者間での受け渡しとなるため、とのことだった。

契約の署名、捺印、手付金がセットということだと理解した。

 

売主を騙って手付金を奪う詐欺もあるらしいので、納得。

でも、小市民としては多額の現金を持ち歩くリスクも保障してほしいところ…。

 

とにかく、無事に契約手続きが完了。

あとは住宅ローンの本審査手続きをして、決済が済んだら

いよいよ土地所有者になる。

 

 

洗面所の鏡を隠したい

imstagramなんかを見ていると、

お風呂場の鏡はアリナシで議論されていることが多いけれど

洗面所については意外とされていない。

 

kenimo-harenimo.hatenablog.com

 

洗面所の鏡だって、けっこう汚れると思うのだけれど。

しかも、お風呂場よりも強烈な汚れで

曇るわけでもないから汚れが落ちにくい。

 

さて、洗面所で鏡を使うシーンについて考えてみる。

顔を洗うときの、すすぎ残しのチェック

歯磨きのチェック

化粧するとき、ヘアセットのとき…

最も頻度の高い、手を洗う場面では、

鏡を必要としていない。

 

不意に鏡を見るのが苦手なのもあって、

使う時だけ鏡を見るスタイルにしたい、と思った。