けにも はれにも

FP工法で狭小平屋を建てます

お風呂場はなるべくシンプルに

私は東北の出身で、人口が少ないためか

水垢を見たことがなかった。

 

人口が少なければ、汚れも少ない。

汚れが少なければ、消毒も少なくて済む。

消毒のためのカルキが少ないから、洗面台もお風呂場も

びしょびしょのままでも水垢は発生しなかった。

 

関東に来て、初めての一人暮らしのときに

水垢の強烈さに驚いた。

油断するとできているし、できたものを取るのも一苦労。

何度かの引っ越しを経て、水垢をつけないためにはとにかくふき取ることを覚えた。

 

スキージーで水分を取るにしても

タオル等でふき取るにしても、モノが多いと邪魔だ。

お風呂場で使うものは持ち込み性にするのが一番いい。

 

ということで、取れるものは全部取った。

鏡、棚、タオル掛け、風呂ふた置き場

カウンターも取りたかったのだけれど、取るためには20万近くの差額が出たのでやめた。

フタも基本、持ち込まない。

プランから取れなかったのもあって、

将来暮らし方が変わったときに必要かもしれないので一応引き取るけれど

基本的には納戸にしまうことにした。

 

さてさて、これでどれだけキレイをキープできるだろうか。

寝室にクローゼットはないほうがいい

賃貸住宅に住み続けて、1つのアンチテーゼがある。

クローゼットは寝室にあるべきではない。

 

最もそれをこじらせるのが、花粉症の時期。

賃貸住宅だと顕著だけれど、クローゼットは1つしかない。

コートも洋服も、すべてクローゼット行きだ。

つまり、花粉をたっぷり付けたコートを、寝室にもっていかなければならない。

 

これがすごく嫌だった。

私はけっこう潔癖症のきらいがある。

衣類はパジャマと部屋着と外出着で分けたい。

ベッドにはパジャマ以外で入らない。触るのも避けたい。

よって、部屋着であっても寝室に行くのは憚られる。

なのに、花粉のついたコートを寝室に持っていくほかない。

 

そもそも動線としても寝室にあるのは効率が悪い。

起きて、最初に行くのは洗面かトイレかで、身支度をするのに寝室に戻る理由はない。

洗面所に近いところにあったほうが、着替えてすぐにメイクもできる。

必然、洗濯機からも近くなるから、収納にも効率がいい。

 

クローゼットは水回りに置くことは決めていた。

湿気でカビるリスクを考えたけれど、高気密高断熱住宅においては

乾燥することのほうが多い。

通気計画をきちんとすれば大丈夫だと考えた。

 

kenimo-harenimo.hatenablog.com

 

FP工法について

 図書館で偶然出会った本で知ったFP工法。

これが決め手で、工務店を決定するまでに至った。

kenimo-harenimo.hatenablog.com

 

家を建てるにあたっての重要事項の一つ、

「寒くない家」

これを叶えるためには、断熱性能がなにより大切だ。

 

世の中で住宅の断熱に使われているのは大きく2つ。

・グラスウール

・発砲ウレタン吹付

そのほか、自然な材料で断熱を謳うものもあるけれど、機能性で選ばれるのは

この2種類だと思う。

前者は伝統的に住宅で使われてきた断熱材。

後者は隙間なく詰めるのに有効な断熱材。

どちらも施工が上手くないと、意味がない。

だから施工に自信のある施工業者を探していたのだけれど、FPはそれを覆す。

 

FPは構造ユニットそのものに高圧でウレタンを詰める。

既に隙間なくびっちりウレタンが入っているものを流通させ、

施工現場でははめ込むだけ。

もとからピッタリサイズで作られているので、隙間のできようがない。

 

断熱材の隙間から熱橋ができることにおびえ続けていた私が

やっと安心できる施工方法が見つかった。

 

 

 

 

仮審査が通った

 不動産屋から勧められた金融機関で仮審査に落ちた後の話。

kenimo-harenimo.hatenablog.com

 

説明いただいた帰り道では諦めていたのだけれど、

その後、工務店のから連絡があり

「なんなら中間融資はなくてもいいので諦めないでください」

との励ましが。

中間融資なしということは、工事の途中で支払うべきぶんを

工務店が持ち出してくれるということ。

そこまで言うなら、と再度腰を上げた。

 

中間融資がなくて候補から外れていたネット系住宅ローンと、

窓口の利便性が高い近所の金融機関の2つで、仮審査を申し込み。

 

結果的に、近所の金融機関のほうが先に仮審査通ったため

ネット系については手続き途中で放棄した。

*1

 

ちなみに、最初の仮審査のときに、不動産屋が気をまわして

床面積を多めに57平米で申請していたのだけれど、それでもダメだった。

現実的に、57平米を取るのは無理そうだったので、

実際になんとかできそうな55平米で申請した。

 

坪単価が上がってしまったのに、通った理由は

以前口座を持っていたことと、

会社の付き合いがありそうな金融機関であったこと

の2つくらいしか心当たりがない。

結婚で苗字が変わる前に、手続きの手間を減らすために

口座を解約したけれど、いやはや、いろんなところに口座があるメリットもあるものだ。

 

 

 

 

 

*1:正確には、ネット系はオンラインで仮審査がすぐに通るけれど

 その後の詳細な書類提出で審査が通るかどうかが肝だった。

平屋に住みたい

私の実家は3階建てだ。

今は還暦を超えた母だけが住んでいる。

 

今でこそ元気だけれど、足腰が弱ったら階段の上り下りを日常的にするのは怖い。

いつ転んで骨折するか、考えるだけで心配になる。

 

実家を出てから、マンションやアパートに住んできた。

階段のない生活は快適だった。

賃貸住宅でも、設備はどんどん良くなっていくし、

人生の自由度も高い。

ずっと賃貸でもいいと思っていた、ときもあった。

 

でも、だんだん長生きリスクが怖くなってきた。

高齢社会になれば、賃貸が借りれないなんてことはないにしても

それでも現役世帯よりは環境は悪いところに住まざるを得ないだろう。

弱った身体で寒い家に住むのはつらい。

死ねないのに健康ではない状態で生きたくない。

 

健康に過ごせる家が欲しい、と思った。

 

平屋で考えているのなら、マンションでもいいとも思う。

私の場合、管理組合などに入って人間関係で消耗したくなかった。

ご近所付き合いをするなら、ちゃんと選んだ場所がいい。

 

土地選びのときには日中と夜に何度か通って環境を確認した。

治安や、近所の方の雰囲気は時間帯で変わる。

マンションと違って、入れ替わることも少ない。

 

健康で、ストレスの少ない暮らし

その入れ物としては、私にとって小さな平屋が理想だった。

仮審査につまづく

地元地銀に住宅ローン仮審査を申し込んだ2日後、

不動産屋から電話があった。

「審査が厳しい状況です」

 

実は心当たりが大いにあって、

私の病歴で団信は厳しいのがわかっていた。

「団信なしでもかまいません。生命保険で補填します。」

こんなこともあろうかと、死亡保障が出る保険で

入れるところは確認済だ。

 

でも、それだけじゃなかった。

実際にお会いして説明したいので・・・と呼び出され言われたのは

「担保不足です」

なんと、坪単価が高すぎて担保不足と判断されたらしい。

平屋は床面積に対して、価格が上がる。

これは仕方のないことだと分かっている。

 

さらに、私は機能性を高めるためにいろいろオプションを積んでいた。

床面積が小さいゆえに、オプションを積んだところで、そんなに高くないというのもある。

長いこと不動産屋している担当の方も、初めて見たというほど、珍しい拒絶理由。

 

不動産屋から提示された打開策は2つ

・2階を作って床面積を増やす

・金額を下げる

 

これを飲むのは私の家づくりの根底を揺るがす。

平屋以外では建てるつもりはないし、

オプションを積まないと、この工務店にした意味はない。

 

最悪、今回の土地をあきらめることも覚悟して、

次の金融機関探しをすることになった。

 

 

住宅ローンの仮審査を申し込む

以前からいくつか気になっている金融機関があった。

住宅ローン比較の情報サイトなどでも今イチオシ!となっていて

たまたま口座も持っていて、やる気満々だった。

 

工務店と提携している不動産屋さんと初めにお話しした際、

落とし穴が発覚する。

「中間金が実行されないので選べません。」

 

結構勉強していったのにノーマークだった中間金。

どういうことかというと、

注文住宅の場合、土地の決済がまず必要だ。

でも住宅ローンは住宅にしか使えない。土地のみでローンは組めない。

だから、住宅のためのローンを組んで、中間金という形で融資してもらう必要がある。

マンションや建売の場合はこれが必要ないので、中間金を扱っていない金融機関も多い。

というか、候補に挙げていたところは全部ダメだった。

 

細かいことを言えば、土地の決済の後にも、工事の工程に合わせて融資を受ける必要がある。

基礎を打ったら基礎の分、上棟まで行ったらそれまでの分、

工事が進んだ分だけ、融資を受ける。

この回数については、施工業者によるし、なんなら無くてもいいというところもある。

 

完全に夢破れた状態で、候補を新しく探す気力もなかったので

素直に不動産屋がよく使っている地元の地銀に仮審査を申し込むことにした。